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2016年6月30日 (木)

奈良ゆみ ソプラノリサイタル 「月明かりの幻想」 2016.8.30 その2

8月30日の<奈良ゆみ ソプラノリサイタル>
冒頭に歌われる「朧月夜」に関する
当ブログの記事を紹介します。


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<日付なし>

(CDへの原稿など。セピアと銀。
 源氏物語についての原稿)
いづれにせよ、3 源氏物語は小説的な終末はない。
どこで終わってもよいと思うけれど、一応紫の死で終末としてある。
(編者注/『セピアと銀』はCD『松平頼則作品集Ⅱ/奈良ゆみ』(ALM RECORDS ALCD48 1999.5.30)の解説書に収められた松平頼則氏の文のタイトル。副題は「『南部民謡』と『古今集』について」。

音と色彩について面白いことを書いている。「増4度あるいは短7度はセピアを感じるし、長7度あるいは短9度は銀を感じるし、イ長調は春を、ト長調は水を、ホ長調は花の咲いた畠を感じる。従って、ドビュッシーの作品はセピアで、ラヴェルの作品は銀なのである」。このCDでは『曲目解説』も松平氏が書いていて、冒頭の『朧月夜』(1992-93)の3曲、「朧月夜に」「木枯らしの」「心から」についての解説文がある。

そこで紹介されている先行のCD『松平頼則作品集Ⅰ/奈良ゆみ』ALM RECORDS ALCD39 (1992.6.25)には『ソプラノ、笙、フルート、箏のための「源氏物語による3つのアリア」』(1990)と『ソプラノとピアノのための「二星」(朗詠)』(1967、改稿1989)が収められている。松平氏はこのCD解説書にも『楽曲解説』を書き、もう一文『奈良ゆみ讃』を寄せている。

『奈良ゆみ讃』
彼女が歌う時、作曲家が五線に書けなかった色彩や光や虹や香りや、そしてそれだけでなく遠い国々や千年以上も経った時までも喚起し、人びとを魅了する。
人びとはその体験や記憶や幻想の再現を希望する。
ここに今、彼女の傑れた演奏の録音されたCDが現れ、何度でもそして何時でも聴くことの出来る歓びがある。        
松平頼則

(編者注/日付なしの書簡だが、当該CD発行の1999年の6月以前のものだろう)。

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<1996年3月27日>

Chère Yumi
Faxありがとう。前回のFaxはあそこで紙が切れて、別の紙をつなぐのに手間どっている間に―休止―あんな形になったのでしょう。何も書いてありません。

(編者注/Chère Yumiは、かわいいゆみ。
松平頼則氏から送られる奈良ゆみ氏へのFax書簡は、1日に1枚を1回とは限らなかった。書きたいことが溢れてくれば、複数枚を複数回という日もあった。速筆なので判読に苦しむ字句もあり、今回も奈良ゆみ氏に複数箇所についてお手間取らせることになった。感謝申し上げる)。

ヒコーキ会社に今日改めてきき直したら、ヨーロッパ便は1st Classのお客さんが少ないので、会社によってしばしば1st Classのない便があるとのこと。ローカル線のヒコーキみたいのではなく、機体は1st Classのあるのと仝じだとのこと。私達のはオーストリア航空だそうです。
conférence準備のための資料漁りをしている度に、いろいろ私のスジョーがわかって来ました。

(編者注/ヒコーキは、飛行機。1st Classは、飛行機のファースト・クラス。仝じは、同じ。スジョーは、素性。Conférenceは、講議。
1996年5月6日から17日にかけて、松平頼則氏は、
Hochschule für Musik und darstellende Kunst „Mozarteum“  POETIK
(「モーツァルテウム」音楽と舞台芸術のための大学『ポエティーク〈詩学〉』)という音楽講座のため、オーストリアのザルツブルク、モーツァルテウムに招かれた。
奈良ゆみ氏も同行し『朧月夜』(1992)、『3つのオルドル』(1994)、『源氏物語による3つのアリア』(1992)を歌った。

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5月 6日 プレス・コンファレンス(記者会見)
5月 7日 公開練習
5月 8日 公開練習 松平頼則講演「私の作曲について」
     ゲネラル・プローベ コンサート
5月 9日 公開練習 ゲネラル・プローベ コンサート
5月10日 公開練習 コンサート
5月13日 松平頼則講演「雅楽と現代音楽」
5月14日 松平頼則講演「私の音楽 Ⅰ」
5月15日 松平頼則講演「私の音楽 Ⅱ」
5月17日 松平頼則講演「雅楽と私の音楽」。

演奏された曲は、奈良ゆみ氏が歌った3曲の他に器楽作品が3曲。
5月8日のコンサート・プログラム
松平頼則/『源氏物語による3つのアリア』(1992)
『朧月夜』(1992)、『3つのオルドル』(1994)
5月9日のコンサート・プログラム
L.Nussbichler作品
M.Feldman(フェルドマン)作品
松平頼則/『序』(1988)、『ソロ・ピアノのための雅楽による3つの即興曲』
     『雅楽の主題による10楽器のためのラプソディ』(1983)
5月10日のコンサート・プログラム
M.Trippolt(UA)作品  Nack-Pyo Jeon(UA)作品
M.Feldman(フェルドマン)作品
松平頼則/『雅楽の主題による10楽器のためのラプソディ』(1983)
 『序』(1988)  
これらの曲の中で『ソロ・ピアノのための雅楽による3つの即興曲』の作曲年代だけ特定できない。仏語による詳細な作品目録にも載せられていないからだ。推測すれば、1987年の「2台のピアノのための雅楽の旋法による6つの即興曲」の「1台のピアノのための」編曲版ではないか。記録されたCDに収められているのは『朧月夜』『3つのオルドル』、そして『ラプソディ』の3曲のみだ)。


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