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2014年3月17日 (月)

≪声の幽韻≫松平頼則から奈良ゆみへの書簡 35

松平頼則氏に関しての奈良ゆみさんの所蔵する手稿など 19
(「松平頼則氏から奈良ゆみさんへ送られた手紙Fax」  第18回)。



<2000年4月27日>
「Fuki」
今第5章に入るところです。
八橋検校について

<2000年7月17日>
八橋検校のこと

0806113


(編者注/八橋検校は、やつはし・けんぎょう(1614-1685)。現在に至る筝曲の基礎を作った音楽家。名は城秀。検校は中世・近世の盲官(盲人の役職)の最高位の名称。江戸時代には地歌三弦、箏曲、胡弓楽、平曲の専門家として、三都を中心に優れた音楽家となる検校が多く、近世邦楽大発展の大きな原動力となった。
八橋検校は、楽器や奏法の改良、段物など楽式の定型化をはたした。代表作に組歌の『梅が枝(うめがえ)』、『菜蕗(ふき)』、『心尽し』、『雲井の曲(くもいのきょく)』などがあり、また、段ものの『六段の調』、『乱(みだれ)』(乱輪舌[みだれ りんぜつ])など)。
(余聞/京都の銘菓「八つ橋」は八橋検校の死後、その業績を偲んで、箏の形を模した堅焼き煎餅が配られたといわれ、それが始まりとされる。1689年、聖護院の森で琴型の煎餅の製造・販売が始められた。1912年に「聖護院八ツ橋」は商標登録されている)。


P01


<2000年6月22日>
人生は晩年つらいものなのですね。
Messiaen が前立腺の手術後、4時間に及ぶOperaを作曲したのは驚くべきことです。

(編者注/Messiaenはフランスの作曲家、オリヴィエ・メシアン(1908-1992)。Operaは、『アッシジの聖フランチェスコ』(1975-1983)。台本はメシアン自身によるもの。小澤征爾が初演の指揮をした)。
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<2000年9月1日>
Messiaen Festivalで歌ってくれて、ありがとう。
古今集 オリジナルは、Bonneauの歌詞に作曲したので、原曲で歌ってくだされば、作曲家として嬉しいのです。


(編者注/この項目について奈良ゆみ氏に詳細をお尋ねしたところ、早速ご教示頂いた。下記に引用させていただく。
『メシアン・フェスティヴァル(Festival Messiaen au pays de la Meije)は正式にはメシアンのゆかりの地(お墓も近くのプチシェというところにある。彼の別荘があり夏はメシアンはそこで作曲していた)、フランス、グルノーブルのアルプス山岳地方にあるラ・メイジュの山(La Meije−3989mの高さ) の麓にある村、ラ・グラーヴ( La Grave)で毎年夏に開かれています。私は2001年7月28日にリサイタルをしました。
プログラム/メシアン:天と地の歌 Chants de Terre et de Ciel, ドビュッシー:忘れられし小唄Ariettes oubilées
松平頼則;古今集、朗詠(ラ・グラース ー 7月の詩)でピアノはイリナ・カタエヴァIrina Kataeva。
その後2007年にも招かれて、そのときにはメシアン;ミのための詩、と松平だけのプログラムでした。
松平を入れることは、私から申し出たのではなく、このフェスティヴァルのディレクターからの提案でした。メシアンが、七つの俳諧の中の一曲を松平に献呈しているということもあると思いますが、松平の音楽をとても好きでいらしたようです。
この先生の手紙は、過去形の様ですが、私が翌年にこのコンサートが決まったことをお知らせしたことに対してです。
ご参考までに、2007年の時の私のサイト(最新情報の欄)にあるお知らせです。

P01z


(編者注/続き。奈良ゆみ氏は『古今集』を2001年と2007年に歌っておられるとのこと。
また、Boneauについては、
『Georges Bonneauジョルジュ・ボノー, とスコアの表紙にあります。
全音から出ている歌曲集には、仏語の歌詞は付いていなかった筈ですが、頼則先生からは、1991年に(多分全音出版のスコア)仏語の手書きを加えた譜面を戴いています。譜面には le 10 octobre 1991のサインがあります。
ボノーのことをネットで調べました。詩人というよりは、翻訳,訳詩家のようですね。
特に日本の文学を、夏目漱石や、安部公房も訳していると記してあります』。

(それではまた。次回更新時に)。

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