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2013年10月22日 (火)

≪声の幽韻≫15

『日本の作曲家』 富樫康 音楽之友社刊(1956)による松平頼則 8

(前項からの続きです。)

前々回から紹介した『洋楽』という本――『YOGAKU  Japanese Music in the Twentieth Century』は、英国ロンドンのScarecrow Pressから2002年に出版されたもので、著者はルチアーナ・ガリアーノ(Luciana Galliano)氏)――は、富樫康氏が紹介した1956年あたりよりも更に先、最晩年の松平頼則の作品にまで言及されています。

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上図はその部分の原文です。20世紀を閉じるまでの時期に、日本の「洋楽」をリードする作曲家は次の5人だったというガリアーノ女史の見解です。

松平頼則、湯浅譲二、武満徹、石井真木、一柳慧の5人です。おそらくは年長順に挙げられたのでしょうが、記述はまず、松平頼則のことから。

「松平頼則の作品は20世紀の音楽に最も重要な貢献をなしたもののひとつであり、日本とヨーロッパ双方で尊敬をもって認められている。彼は2001年の死の年まで精力的に作曲を続けた」。


1993年 『春鶯囀』(しゅんのうでん)
1995年 ザルツブルク音楽祭でモノ・オペラ『源氏物語』
1996年5月 ザルツブルク・モーツァルテウムに招かれて、作品と講演のシリーズをもった。
       1990年の『ソプラノ、笙、フルート、箏のための「源氏物語による3つのアリア』
       1994年の『ソプラノ、フルート、箏のための「3つのオルドル」』が演奏された。
1997年 彼の90歳の誕生日には日本を含む世界中からあたたかく祝福された。


そして記述が進むと、奈良ゆみさんの名前が出てきます。
「He has worked intensively with the singer Nara Yumi」
下図はその部分の拡大。

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「彼は歌手 奈良ゆみと集中的に仕事した。彼女はパリに住み、日本でたびたび仕事をしている。そして彼のおおかたの最近の作品の多くを……」

挙げられた作品は、
1992年 『ソプラノとピアノのための「エレジー(オリヴィエ・メシアンのために」)』
     『ソプラノとオーケストラのための「レクイエム(オリヴィエ・メシアンの思い出に)」』
などです。

参考までに『MUSIC SINCE 1900』の1991年9月14日の項をご覧ください。この本は第5版で1991年までが掲載されているもので、松平頼則とともに奈良ゆみさんの名前が並んで掲載されています。

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では次回以降、いよいよ奈良ゆみさんからお預かりしている膨大な資料を順次掲載していきます。お楽しみに。


 

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