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2010年9月 9日 (木)

ギャラリー その2

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「Y氏肖像・緑」 松井美保子さんの2010年5月に発表された作品です。この絵の顔の部分を、僕はTwitterのアイコンに使わせてもらっています。
松井さんは芦屋在住、水彩画と油絵を描かれます。2005年から僕をモデルにした絵を描き続けておられますが、そのきっかけは未知の人ばかりが集う場(芦屋九条の会準備会)に僕が遅れて行ったときに「目が釘付けになり」(本人の弁)、集会のことはそっちのけで画家として「おもろい!」となった次第。

描かれた僕の姿はまず座像。次に横たわる姿。着衣から半裸へ。それら座像と横たわる姿を一枚に収めた絵は何枚も描かれて、その構図の帰結が山村サロンに展示されています。ほかに全裸で座る絵もあります。椅子と床と2通りありますが、椅子の方は色が換えられた2枚。そうした追及を経て、最近は着衣に戻りました。

僕自身の表現への衝動の爆発は17歳のとき。詩が主戦場でしたが、音楽にも燃えて、絵も描きました。絵はいまも捨てきれずに残してるものがあります。それらはどの絵も黒一色で、大きな真っ白な木炭紙に描きたくなれば朝といわず夜といわず描いてました。人の顔になってないものがあり辛うじてそう見えるものもあり、そのころの僕は必死になって自画像を描いていたのです。

「人間は自分自身に興味をもつことを永久にやめられないであろう」。後年ダグラス・ホフスタッターの『ゲーデル、エッシャー、バッハ』に書かれた「自己言及」への渇望が、17歳のときの表現衝動でした。少年になにがわかる?
僕って誰。僕って何。世界ってなんなの。なんで僕はこんなに苦しいの。のたうちまわりながら、僕はピアノを叫ばせ、詩を書き、絵を描いてました。『G.E.B』のことをホフスタッター自身が「15歳の少年に読んでほしい」といってることは正しい。「大の大人」になってしまった人には、あの本は理解してもらえても「全身の全感覚」をもって感じてもらえるかな。エッシャーの「無限滝」の絵と、バッハの「無限カノン」、死への愛と隣り合わせにある少年の「無限」へのはるかな憧れを。

そして今、死ぬだろうな、と思ってた年齢を次々と過ぎて「長生き」して、僕は「自己言及」と同等の興味と価値を「他者言及」に認めています。それはもちろん「サロン」という職業を通じてのことでもあります。ことばが自己を締め付けることがあれば開くこともある。同じように、ことばが他の人を締め付けることがあれば、開くことがある。僕はその二つともに「開く」ほうにかけたい。「他者言及」により、初めて完璧に近い「自己言及」ができるという確信があります。すなわち「自己言及」のみでは「不完全」だ。それが僕の「不完全定理」です(笑)。

松井美保子さんは、年長の画家。モデルを定めて寛やかに「他者言及」。画題には風景もあり、ご家族もあり、他国の人たちも。それらすべてを通じて「自己言及」を表現されるのが、画家 松井美保子さんです。彼女の展覧会、10月にあります。僕をモデルにした絵も展示される予定です。

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コメント

遅くなりましたがこのページに初めて行き着きました。パソコンには不慣れで、目も疲れるので短時間のお付き合いでした。

懐かしく興味ぶかく…またゆっくり読み返したいと思います。
山村さんのこともよく分かり面白いです。

私、近頃、スランプ気味なんです。あれこれやってみてそのうち脱出し
てみせます。今はあがいているところです。

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